DJI S800 AP Cappadocia in Turkey from DJI-Innovations on Vimeo.

同業界内では比較的メジャーなDJIのS800のデモムービー。
ただここでの話はDJIのS800ではなく。
ともかく、諸事情によりラジコンヘリ使って空撮しようぜという話で、流れ的に、類似品現物を見る格好になった。

ヘリの本体は、縦横奥行きで600×600×300mmほどのもの。事前の予想よりは結構小さめに感じられた。だって、カメラ乗せて空を飛ぶんだってんで、イメージ的にはエンジンくらい積んでるものを想像してたもんで。全然電気で飛んじゃうのね。

電気で飛ぶので当然燃料はバッテリーなんだけど、ラジコンの永遠のテーマ。3本1セットのバッテリーで飛行可能時間は約10分程度。安全を見込むと7、8分が限界。結局 RCヘリの電池消耗は本体&搭載オプションの「重量」と直結するので、5D に 24-70 なんかくっ付けて飛ばせば、そりゃあもうあっという間に電池切れ。(というかそれ以前に飛行できるのか?)

実際に少しだけ飛ばしてもらうと、飛行音はものすごく静か。プロペラのわずかな風切り音と、プロペラを回すモーターのシャーという音だけ。屋外であればほとんど聞こえないといっていい。ただしカメラを乗せるので集音はやっかい。
ただ駆動系の摩擦がほとんどなさそうなので、案外パーツ交換などのメンテナンスはかからなそう。

飛行においてジャイロによる自動的なバランスは優秀。実際にプロポから手を離していても一定の位置に一定の高さに勝手にホバーリングを継続する。ので、RC素人でも操縦はなんとかなりそう。その場での方向回転も割に容易そう。ただし前進後退しながらのカーブ軌道はコツが要るそうで。どちらかというと十字路を曲がるようにして操作する方が初心者向きだそう。

ラジオコントロールの送信距離は2,000mまでいけるそう。電波が届かなくなると、自動的に帰還モードに突入して、飛び立った場所まで自分で戻ることができる安全設計。またその状態に陥らずとも、ボタン一発で帰還するモードがあるそうで操縦初心者にはなんとも頼もしい。

今回みたモデルは雨もNG(電気系の塊なんで当然だけど)のもの。だけどタイプによっては防水性能のある着水入水できるものもある始末。もはや、どんなコンディションでも、なんだって撮れちゃう。怖いもの無し。

カメラを乗せるための雲台は、当然ながら、自動的に水平をとる。初期のセッティングだけはちょっと面倒そう。

実際にRCヘリで空撮した映像には、いかにもヘリらしいブレ間もほとんど感じさせない。雲台の自動水平機能のおかげもあり、手ではまず撮れない、独特の安定感がある。これはおもしろい。せっかくなので搭載カメラは定番の GoPro よりも上のクラスがいいとおもう。
ただスチール撮影についてはカメラ設定が課題な気がする。上に上げてからの設定変更までは流石に対応していないので。

そんなこんなで。各種サンプルを見たりするにつけ、上空からのイメージはやっぱり開放感があってかなり素敵。これもまたビルの屋上から、角度を限定されて撮るのとは一味違うものになる。場所や角度に縛られずに撮れるのはワクワクが凄い。
さりとて遥か上空だけが醍醐味かというとそれだけじゃなく、地上スレスレで撮影するのも楽しそう。スケート撮るとかサーフィン撮るとか色々ありそう。

ただしこのブツ、手に入れたとして、保管場所と運搬方法が課題。600×600mmが収まるジュラルミンケースなんか観たことないし、あったとしても、デカ過ぎて見たくもない気がする。本体は空を飛ぶだけあって重さはまったく問題じゃないだろうけどとにかく体積がかさむ。電車移動はキツそう。

それから。飛ばす場所に注意。しかるべき当局に許可をね撮る必要などありますよ。
それからさらに。製品保証の有無は大切。
それからもいっこ。物損の損害保険必須。

素晴らしいけど、課題もおおいので、とりあえず当面は業務用の位置づけを脱しないんだろうな。

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