いっそ己なるものを捨てて、変化した方が楽だと。正しいと。
そう思うことしきり。
変化した方が今よりも勝るだろうという考えは何度も頭をよぎる。この自分でなければずいぶん楽できると、よもや真実日がいない身もふたもない考えがよぎるのだけど。
それでも今を過ごしていて、アイツと暮らしてて楽しいね。アイツ等とごはんいきたいね。酒なんか安いので十分。安い飯だっておいしくできちゃうね。楽がいいかい？金持ちがいいかい？
諸兄等、すまないね。オレはそれは望んでないらしいよ。
長く都会で住んでてまた都会で働いてもいるけど、にもかかわらず良い意味で擦れることなく、悪い意味で洗練されず。
気持ちの持ちようはずっとそんな感じで。自分でも大分残念だけど、どういうわけか友達は移り変わってって、仕事も流れ去っていって。ただただ同じ場所に自分だけ立ってるというか、つまりここだけ、別に何も変わらんのだよ。そのそばに立って、立ち続けているアイツもしんどかろうね。すまないねえ。
ただどうにもこうにも変わることの値打ちより変わらないことの値打ちが優ってしまってるわけだ。つまり、かなり幸せってことだよ。
ここは見晴らしのいい場所だと思うよ。だれよりの絶景にちがいない。
