2014年度がしまり、2015年度がスタート。いまだ本年度予算が最終承認を経ていない会社も多いとおもう。そしてさらには、その予算の執行についてほとんどまともな議論ができていない会社が大半だと推察する。


Mubz snap

もっといえば、たったの過去1年さえまともに振り返れないのに、来期予算を数字だけ並べて上申した、組織、チームそしてワークフローや施策の改善改良について完全スルーした会社が99%だとおもう。
そんなでいいのかよ?駄目よ。ダサいよ。あたまがおバカちゃんよ。そこそこの大学出たはずの立派な教育をうけたであろう大人として、もすこしちゃんとしようよ。
と、毎年やってくるこの現象。万華鏡写輪眼か。いつからオレに勝ったと思っていた?のパターンのやつか。

個に立ち返れば、全てが胸先三寸だから、反省も、効率化も、改善も、成長も容易にコントロールできる。だけど、サル目ヒト科ヒト属の集団、組織になったとたん、とても簡単なアレコレが難しくなり、全体として機能不全に陥ってしまう。このあたり、天才も凡庸も健康も不健康も見栄っ張りも勘違いも入り混じったヒト属集団の限界点なんだとヒシヒシ想う。というかもう限界・・・

どの組織も経験則からこの限界点が解ってるから「前年比110%」とかいう手抜きの効率化スローガンが誕生した。それはそれで飽くなき知恵ではあるんだけど、その根底にあるのは、諦め。全員でもって考えることを放棄。全員同罪の甘ったるい和音、それが「ウチは毎年サクタイ110パーだから・・」。
おきまりを置くのもいいけどね、それで売上・利益が成長するんなら。ただ、しやしねーけどな。

ここで仮に1万歩(0.01%)ゆずって、そんなんで収支が成長したとしたら、たぶんそのときには、組織と人が疲弊してるはず。だって組織的言い訳で面倒を避けて、やり方を変えないという選択をして、つまり反省と改善の議論や施策の取捨選択をしないで、それでなおかつ無理を無理でなくしたんだから、絶対どこかへしわ寄せがあるよ。皺だよシワ。皺が出来てますよ。おでこのとこに。そういうのは組織に勤める人を不幸にする。従業員のおでこを不幸(シワ)にする。だもんだから結果、離職が上がって、離職したくても離職できないクソ人材が組織にへばりつき、組織の質をいっそう低め、さらに効率を低下させる。さらには、このクソ状況を補うために「超」有能な人材の採用に話が及び、採用費に予算と時間とリソースを注ぎ、クソ人材紹介会社に大枚を払い、スカウトだなんだと地に足付かないことに奔走する。もはやそのためにこそ「来期も+10%」を言う、というね。えね、ここ、なんて無限地獄?

組織的に考えるなんていうとちょっとした「立派さ」みたいなものをた湛えている雰囲気出してるけど、実質的にはただの言い訳の意味で乱用されてることのがよっぽどと見受けるし、ヒト属の集合体にはその持ち主実態なんてありえないんだし、この際だから「組織的」は放棄したほうがいろいろ近道かもしれないよ。