ヨドバシAKIBAで品切れ確認、からの他店在庫確認、そしてヨドバシカメラ上野店の在庫押さえ。その足で上野へ移動。

道程、ガストで昼食兼沈鬱ムードの購入検討会を開催。即時開票。
いつも背中を押して(奈落に突き落として)くれるお嫁ちゃん。謝辞(併せて畏怖)。

ほどなく上野店で、在庫本体を購入。併せてレンズプロテクタ&充電器・バッテリーセットをポイントで購入。最寄りのルノアールで開梱。

「さあきさまはそのバカみたいな値段のカメラで何を撮る!? ヌッフフフ・・・」とこっぴどいパッシングを浴びつつ上野公園を試写散歩。歩きながら撮る。撮りながら歩く。立ち止まって撮る。モードは A。その他はドノーマルの設定。

とここまでが、35mmフル、35mm/f2コンデジ XR1r を手にするまでのお話。


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ちゃんと撮れる。
あたりまえみたいなことだけど、もちろんこれは当たり前の事じゃない。相当にちゃんと撮れる。液晶モニタ越しにもかかわらず被写体を捕らえたことが直感できる。色や明るさの具合がどうかは後の話として。まずは「あ、いま、撮れたな」と。
液晶の品質が悪くないのか、はたまたそれ以上の何かがあるのか、そこはよくは知らないが、撮れた・撮れないを感じる事が出来るのはとても重要なことなので、まずもってこの点が一番ありがたい。

普通に撮れる驚き。
嫁は、よく歩きながら撮る。「止まって撮りなさいナ」と注意することたびたび。が、それでも聞く耳もたずフラフラと歩きながらシャッターを切ってる。歩きながら撮ることについて、なんのメリットも見いだせない自分としては不思議だった。
だけど今回カメラを変えてみて解った。歩きながら撮るのは、撮れてしまうからだと。ISOやフォーカス速度・精度や色々なことが「一歩」の内に収まるバランスで、なおかつ大なり小なりの振れを自分の許容範囲に据えることができるのならば、歩きながら撮るのもまたいい。たかだか写真撮影だ、タブーはない。

AF 鈍くない、DMF 良い。
機体をにぎって、公園を歩きながら、立ち止まりながら操作を繰り返す。オートフォーカスが遅くない。合焦に混乱して右往左往することがない。そのことに感心する。
流石に一眼レフと比べると合焦は遅いに決まっているのだけど、あるいはコンデジ群の中で速いほうかと問われるときっと中の下程度なんじゃ無いかとおもう。が普段撮影するのに十分な速度は確保できてる。
またオートフォーカス後に合焦後に手でピント微調整できるDMFはよい。DPシリーズと同等に、良い。

少し握りにくい。けど別に構えにくいわけではない。
本体は四角形に、円柱が引っ付いたというシンプルなもの。グリップへの配慮とかは基本無い。さらに四角形の面に比して円柱はだいぶ大きいのでシャッター側のボディを支える指はちょっと寸詰まり感がある。でもま、そんなことは慣れの問題なので、別にどうでもいい。握りにくいことと、構えにくいことは別のことだし。構えて撮ることができれば、握りは好きにすればいい。

ISO、AWSの破綻しなさ。
撮ってみて思うのが、高感度とホワイトバランスが、破綻しないこと。DP Merrill からの乗り換え動機の9割は、クレイジーなAWS、ISO200 以上の困難が要因なので、これは嬉しい。

JPG の破綻のしなさ。
基本RAWで撮る。あとで現像するのもまた愉しみだし今後もこのスタイルに変更は無い。だけど、rx1rのJPG処理は破綻しない。どの範囲で破綻しないかというのは、これから色々試すのだけど、ぱっと見、よく書き出せてる。RAWからの現像が面倒な人は多いとおもわれるので、そういう人(場合)には、本体の撮影設定だけぎっちりして、JPG保存で撮影するというスタイルでもやり繰りしてゆけると思う。

意外と格好いい、そして意外とズッシリ。
店頭でrx1rを見かけて、手に握った感じは、「やけに安っぽい」だった。
手垢と指紋と埃にまみれた外観が野暮ったく、また大ぶりのレンズのため太っちょで、そして手に持った重さが軽く感じられ、構造的に大丈夫か?素材的に大丈夫か?こんなものがこの金額なの?と疑問を覚えた。でもこれらは全部「売り場効果」だったみたい。
実際に自分のカメラとして手にしてみると、ズッシリと重量感あり、オレンジのメタリックなリングを含めた外観は決して悪くなかった。

2軸水平器もついてる。
今時のコンデジでは当たり前なのかもしれないが、2軸の水平器搭載は初めての経験。使い出があるのかは不明だけど、正立真正面を構える手がかりがあるというのは、なんとはなしに頼もしい。

Zeissなのか。
Zeissのクオリティかと言われると、現時点でそこは全く気にしないことにしてる。たとえば Canon 一眼レフで試して感じた Zeiss らしさみたいなもの。そういた個性が RX1r 搭載レンズに感じられるかと言えば、そこは「そんなでもない」。もちろん搭載レンズは明るく、シャープで、決して悪くない。けど「らしい」かといえばそうでもないって意味で Zeiss ぽさみたいなものを目当てにしてはいけない気がした。

とかなんとかで。発売が2013年と既に2年前の機種だけど、この先しばらくこれでいいやと思える。
極たまに超弩級、基本不自由でお馴染みの sigma DP と DP Merrill で長年鍛えられた漢の、今時の35フルコンデジ RX1R についての感想。

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