今週から突如、大学院大学の研究プログラムへ参加することになった。とはいっても、学生や院生ではなく、平場の研究生としてなので気負いはまったくない。もちろん入学試験なんかもない。


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その雰囲気はといえば、居酒屋でおじさんがあつまって自ら身を置く業界について駄弁ってるその延長にすぎない。酒が入ってないというのが、ちょっとした違い。しかし酒が入って無くても酒が入ったような、色々とあるはずの大事なものを一旦忘れたオープンスタンスの、物言い振る舞いの人びと、それがおじさんなので、やはり違いはちょっとしかない。あと声がでかい。この基本我が物顔のおじさんがたむろする居酒屋に、たまに流し(講師)がきたらそれに耳を傾けたりヤジを飛ばすという時間が全体の半分くらいある。聞くもよし、聞かぬもよしのムード全開。

というわけで、研究生ライフがスタート。
学校ぽいものは久しぶりで、懐かしさと新鮮さを同時に覚える不思議。

一応4,5名1チームでワークショップ的なことをやり、発表などあり。1時間で切られたワークショップは、まさに居酒屋4人席の個室席。開始5分で、ゴールを忘れ、業界業種の不平不満、窮状の嵐。かと思いきや「実は先日結婚したんですよー」からの嫁が怖いトーク20分。あーこりゃまとまんねーなと、手元に結論だけ用意しつつ、あらゆる話題を適当に聞き流し、なぜかチームのまとめを公表する担当になる流れ。この感じ、学校だなーなど感慨。

通常は、職業柄、朝社へ行き、ガガーと内勤、そしてきりのいいところで勝手に帰る。この繰り返しになってしまいがち。ほぼ完全にパターン化してる。
必要上、打ち合わせがあるにせよ、社外の人と面談するにせよ、向き合う基本姿勢、式次第、会話スタイルはできあがっていて、いつしか身につけたあたりまえの段取り・手順に甘んじて、楽を取ってるところが多分にあるとおもう。

がしかし、そこは学校。自分も含めてどのおじさんも「遊び」にきてる感じ満載。講義おわりについさっきあったばかりのおじさんから「このあとどーするぅー?」とそうとう久しぶりに聞くため口。その言葉のひびきは紛れもなくひらがな。この感じ紛れもなく午前の授業おわりの教室。「やー、このあと用事いれちゃってて・・」と返す自分はあきらかにつきあいの悪い方の大学生のまま。
いくら年齢を重ねても、みんな、その根本的な性質はなーんにも変わってないのよね。

この歳で、この歳同志で、ひらがなで会話する機会はなかなか得られないので、なんだか楽しい。