実は、私のモバイルルーター遍歴は惨めなものである。

wimax2+のサービスイン以来、この2年間使用してきたHUAWEI HWD14MSUは、なかなかのボロ機であった、らしい。巷での評判だ。長年愛用した機体がボロ機であるという事実を知ったのはここ半年くらい。そのことを知らされる以前は、「通信回線ってどこもみんなこんな品質(=あまり繋がらない、よく途切れる)」と思い違いをしていた。問題は通信品質であろうと誤解し、通信端末の品質・性能をまったく疑わずに暮らしてきたのだ。


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いやね。今おもえば。
ちかごろの iPhone6(docomo) とかの通信速度や途切れなさと照らせば通信回線が原因でないことは気がつきそうなものであるが、うかつにも、私は HDW14 そのものの異常性に思い至ることはなかった。しかしながら。機体の異常性を知ってしまった異常、もとい以上、これを改善に当たらずにはいられない。いてもたってもいられない。

そんなこんなあり、「ネットで一番いいやつさーがそっと!」と行き着いたのがAterm MR04NL。

世は大SIMフリー時代。いろいろな会社がいろいろなオプションをつけて、SIM を販売している。この波に乗らねばなるまいとい。波に乗るには SIMフリー対応端末が必要であるからして、新たなモバイルルーターに求められるひとつの要件が SIMフリーに対応したもの。SIMフリー対応ゴーイングメリー号。

それから、とにかくこの間、機械的な理由で通信が途切れたり、電波をつかめなかったり、あるいは電波がクライアント端末側に届かなかったりした。そういうのは本当に御免被りたい。モバイルルーターの機械的な性能、品質がちゃんとしてること。これがもうひとつの要件。

あとは、クレードル。やはり HWD14 には専用クレードルというものが存在していない。もちろん非専用クレードルも存在しない。なので LAN ケーブルの有線接続ができない。ながらくクレードル無しで暮らしてきたわけであるからして、そこに不便はないし通信量の上限設定あるモバイルルーターを家で頻度高く使うことはおそらくない。と思う。思うけれど、それでもクレードルがあるって充電とかやっぱり楽だとおもう。HWD14 でクレードルの利便にあずかれなかった反動から、クレードル有り & 有線LAN可が最後のモバイルルーターへの要件。

挙げられる要件のほとんどは HWD14 への反発心の裏返しのようなものばかりだが、それは正常進化というもの。それら要件をのきなみクリアし、なおかつユーザーの評判が上々のルーターが NEC のAterm MR04NL だった。いやまあ現時点で伺い知ってるのは評判だけで本当のところの実像は完全に知らない、使うのこれからだし。だけど、なにごとも先人たちにおける評判がよいにこしたことはないので新モバイルルーターはこれで決定。

そうやって品定めをして、早速 amazon.co.jp で手配。人生で初めてのSIMフリー対応端末がやってきた。
しかもしかも。SIMフリー対応なだけじゃなく、SIMを2枚も挿せるときたもんだからワクワクがとまらない。

ただし、唯一の難点は価格。他と比べると幾分ハイ・プライスである。でも今回価格は要件に入れていないので、良しとする。ことにする。