米市民はトランプ当選に切望してるかもしれないけど、ここ東京にも局所的に絶望してる市民が1名おりますよっと。
移住でも、しますかね。猫にでも、なりますかね。

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発端は社長との意見の相違。平たく言うと土日を含む4日ほどで、サービスのコンサルテーションをしろと。もっと正確には、4日後にいたって「なんでできてないんだ?」と。私はコンサルじゃないからとか、リサーチャーもついてないからとか、頭が悪いからだとか、他の業務があるんだとか、時間が足りなかったからとか、役員指示によりこの仕上がりだよとか、そもそも君が俺に正確に要件伝えらなかったからよとか、そういう事柄は言い訳に成るから自ら封殺し、コミュニケーションをシャットアウト。まあ私と社長の本人同士がディスコミュニケーション状態の中で期待するのもどうかと思うが、その間同席の9人は全くの無言。多少フォローしろよと思うが、ゼロ。「俺、どんだけ人徳ないの?」と思うが実態は功徳の問題ではなく誰しも関わるのが怖かったんだね。翌日に社長本人から「ごめんね、いいすぎた」ともらうも、はぁ、と。こちらの姿勢は自分で思うより硬化気味。しょうがない、俺をコントロールしているのは俺じゃない。腹に封印された、相当わがままな魔物だ。そいつにばかりは逆らえない。

ただまあお仕事なので、そこから巻き返しはしなくちゃいけない。シコシコと実務。ここもやっぱり独り。独り。地平線のある限り、ひたすらに、独り。過去に発生したプロジェクトの参加者らの解析を大方終えて、意義意味を引っ付けて、その上で競合他社の状況とも突きあわせして、足りないこと・もっとできること・どうあるといいよということを描きつつも、頭の中は「俺、何しにここ来たんだろうなー?」や「これ仕上がってどうするんだろうな?」で満杯。
机上のお利口役員も、ノーテンキ役員も、官僚役員も、誰においてももはや本件(と俺)は腫れものであり触れてこない。そういう経緯での自由を味わいながらも、組織的後ろ盾のない仕事の残念さに打ちひしがれる。正直に言えばもう、この調査結果と考察でもって、お前らを得させてたまるかという気分。
この間、メンタル的に支援をしてくれたのは、気心が通じ合った営業マン。私と社長とがディスコミュニケーションを演じた打ち合わせの後に別席で「あれ、悪いのアンタ(社長)だよ!」とフォローを入れてくれたのは彼。そんなこんなでこじらせて、思い切って「この仕事を降ります、適役でやってください」と退職届を添える。そこでようやくノーテンキと官僚が気づき、何かできることはないかい?という流れ。その流れが作れるなら、最初から怖気てないで、業務設計を作って欲しいのだが、ま言っても仕方ない。

再び、社内でのすれ違い様に社長から「ねれてないんだって?よろしくね、よろしくね」と2度よろしくされた。この際になると俺の中のクラマ(九尾)は檻から出癖がついてるもんだから早めに登場&切り返し。これぽちもよろしくはない。そしてその後間もなく。仲の良い一番売ってる営業マンと、二番目に売る営業マンとが辞表を出したと報告してきた。聞けば、そっちもそっちでかなりバチバチの闘争があった模様。机上のお利口となどやってられない、社長を納得させるための仕事なんか現場感覚に欠けていてとても付き合いきれないというのが趣旨。もし会社だ組織だと旗を大事にするのであればこれはもう最低の結果だと言っていい。この経営手腕の悪手、悪辣ぶりは近年稀に見る。
寿司屋くらい快活な威勢の彼から私へのアドバイスは「マブさ、見てて辛い立場だよね。もさ辞めちゃいなよ。マブ中途半端なってるよ」だ。その通りだ。そしてそれはもうすでに実行段階にあることを伝えた。その足で、大崎の知人を訪れ、客観的視点から打開策を請うも「あのさあ、それさあ、もうダメなんじゃない?」とハイパー客観的(他人事)に言われた。「運が悪いのかな?それとも俺が悪いのかな?」って聞いてみたら、「両方じゃない?」と。そういうニュアンスを待っていた。正解だなー。さすが大人だなーと思う。

本当のところ問題の根源はわかってる、この先よくなる見込みがあるかどうかもわかってる。だけど自分の選んだ選択肢を否定したくない自分があることもわかってる。明日あさってを暮らすために銀行口座を埋めておかなくちゃいけない事実もある。何とか仕事に格好をつけてきたこともある。さらには場所を移すことの面倒さも知っている。都合のいい場所などないこともよくわかってる。
だがこうも思う。私はいつになれば、どこにいれば、何度繰り返せば、まともに業務に勤しみ、達成を喜び、不達を悲しみ、改善のサイクルを回し、古い取り組みを重んじ、あらなた取り組みを取り入れ、組織へ貢献し、分かりあい、分かち合う暮らしができるのだろうか。それともそんな絵図は求めるだけバカだろうか。電車の車内と全く同じように、個と個がたまたま寄り集まり、座ってたり、立ってたり、つり革につかまってたり、ラッシュにもまれたり、OLのバッグが当たって痛かったり、オヤジの息が臭かったり、変な立ち方のやつがいたり、ドア前を占拠するトランクがあったり、ヘッドホンから音が漏れてたり、ジャケットの肩のフケが気になったり、ハゲ散らかされた頭の上が気になったり、でっかいクシャミが気になったり、転がる空き缶が気になったり。そうやって狭い場所で押し合いへし合いしてるだけの場所が会社であり、偶然の乗り合わせが仕事仲間なのだといい加減に知るべきなのだろうか。
ただ途方にくれる。

だけどこの暫くの期間で私とクラマとのどちらもが回復してきているのは確かだ。もう少し力を蓄える。