Mubz snap Up by Jawbone

最初にやってきたUP。
4/18になりますか。予告されていた20日の販売開始&発売日配達に2日も先駆けてはじめてのUp by Jawbone がやってきました。オニキス(黒色)のM。なにせ待望の、人生初めてのライフロガーです。いい歳したオッサンの僕ですが、喜び勇んで電光石火、設定を済ませ、直ちに利用を開始しました。

二、三日共に過ごした日々。
しかしながら。どういうわけだか僕の手元にある UP くんは、どうにも iPhone アプリ UPの手順書に書いてあるようには機能してくれないのです。運動量をまったく計測してくれていない。睡眠をまったく記録してくれていない。もっといえば、ボタン1回押しで点灯するのは「緑色」ではなく「赤色」の太陽マーク。また、ボタンを長押ししても「日中モード(太陽アイコン)」と「夜間モード(月アイコン)」が切り替わらないのです。もちろんバンド本体が振動することも全くありません。バンド本体の充電もしっかり済ませているし、そのことは iPhone アプリ越しでもはっきりと判るというのに。

やっぱりなにか変だ。
そういう風に確信をしたのは丸3日が経過した翌日の朝。今朝です。当然のように心地よく振動するはずのアラームは微動だにしません。相変わらずボタンを推しても赤い太陽が光るばかり。入眠時の長押しも、起床時の長押しも、完全にシカトされています。やっぱり変、これ。
そういって Up のことを半ば諦めた僕の家に2つめの Upが届きました。負けず嫌いの家人が追っかけでAmazonに予約注文していたライトグレーのSサイズです。家人は遅く起床して、直ちに Amazon の箱を空け当たり前のように腕に装着しています。自分が上手く使えていない(と思い込んでいる)僕は、「どんな具合?」と確認。そしたら絶対にデジタル音痴のハズの家人がニコニコで「順調だ」と言うのです。僕のオニキス,Mを手にとって比べてもらうと、「ボタンの押し心地が悪い。浅い」といいます。それに昼夜の切り替えができないのも変だと言います。さらに「私のは振動するよ」と言います。え!そうなの?と驚いた僕は、すぐにライトグレーを触らせてもらいました。彼女が言うとおり、ボタンの押し込み具合がまるで違います。それに昼夜の切り替えも快適かつバイブレーションします。久しぶりに味わうこの敗北感・・・。畜生!悔しいったらありません。

ヨドバシへの電話。
という僕の様子を見かねた家人が、まったく何の前置きも無く、ヨドバシ.comへ電話。クール!2,3分ですか、ヨドバシ.com のサポートと会話を済ませ、まだ店頭に在庫がある店舗があるからそちらへ行け、という日曜日にも関わらず大変丁寧な対応をしてもらったということ。ヨドバシもクール!です。
本商品が、どうやら在庫豊富というわけでないのは何となく耳にはしていましたので、ゴール前への絶好のパスを無駄にしないよう速攻で、初期不良の本体を携えて、最寄りの在庫ありヨドバシ実店舗へ赴きました。

ヨドバシでのUP検証チーム。
ヨドバシの当該の売場は5F、健康関連商品の売場でした。レジカウンターへ、ヨドバシ.com の納品書と Up の保証書と、不良の本体とを持ち込みました。で、もちろん、Up の何処が宜しくないのかという点を店員へ伝える(伝えたい)わけですが、なにぶん製品利用の最初の出鼻から何もかもが上手くいっていないわけですから、製品が不良であるそのポイントを明確に指摘して伝えるのに四苦八苦します。ましてiPhoneアプリとの連携で初めて機能を発揮する製品です。何を土台に話し始めるとよりよく理解してもらえるのか、混乱させずに済むのか、結構難問でした。持ち込んだこの時点ではっきりと明確に言えことといえば「ボタン1回押しで点灯するはずの太陽アイコンの色が、満充電に関わらず、赤色であること」それから「ボタンを長押ししても、日中モードと夜間モードが切り替わらないこと」更に「切り替え時に、振動するはずの本体が振動しないこと」と言う風に、利用開始時のトラブルに事を限って、口頭で説明してスタッフの方に検品に挑んでもらいました。
しかしながら、です。発売間もない製品であり、なおかつ決してメジャーとは言えない製品。さらには類似製品が多種販売されているものでもありません。率直に言えばスタッフさん、この製品が何なのか、何のためにあるのか、どう動作していると正しいのか(あるいは誤りなのか)、そういったことについて事前の知識がまったくないわけです。ヘンテコな腕輪が光らないの、震えないのと言われ、さぞや面倒臭かったろうと推察します。
最初に対応してくれた店員さんは誠実感ある好意的なタイプの人柄だったのか、僕の話を聞いた後直ちに残り少ない在庫(残りは2点しかありませんでした)の1点を開封して、さらに手持ちの iPad mini に UPアプリをDLして、持ち込み品と新品との検証に挑んでくれました。が、結局はよく判らないというのと、フロアでの対応が忙しいのとで、別のスタッフに検証をバトンタッチ。
次のスタッフは、アンドロイドのような淡々とした姿勢で検証を引き継いでくれました。が、前任よりも更に意味がわかっていない様子。それでも個人のメールアドレスをUpアプリに投下してまで動作の検証に当たってくれました。がそれでも何が正しい状態なのか、までは判然としません。現状ではUpのヘルプ情報は英語にならざるを得ないというのもその一因です。
このアンドロイドのさらに補助役として第三のスタッフまで検証に当たってもらう流れとなりました。その時点ではすでに、残り少ないはずの2つめの在庫までも開封して、持ち込み品、一個目の新品、二個目の新品(これが店頭の最終品でもある)という風に、ちょっとのボヤがあっという間に燃え広がったような様相です。午前だった時間はすでに正午を過ぎ、フロアにお客さんも増え、レジにも列が出来はじめます。なんかすごく申し訳ない。でも夢中で適正な交換品を見いだすべく、皆が力を尽くしました。もうね、これは、一種のチームです。”Up” Qualification Approval & Verification Team in Japan.
皆が力を尽くしたおかげで、開封した在庫の1点目だけが、正常に動作することが確認されました。確認当事者は、自らのiPhone で自体の把握に当たった第三のスタッフです。ほんのりとスピードワゴン井戸田に似た利発な男性です。

UP製品について想ったこと。
そういった顛末で、正しく動作する製品を無事に引き当て、その場で交換を済ませることができました。正確に測ってはいませんが、都合 1時間はかかったと想います。まあ二重に初期不良品を掴むという無駄が回避できたのでこの1時間は意味がなくは無いと思います。しかしながら、Upという製品について、あるいはJawboneの検品についてはすこし疑念を残すことになりました。統計的に偶然ということは否定しきれません。が、しかしながら現実に3点中2点が不良のハズレ品だったという事態が僕の目の前で起こってしまったわけです。
僕は Jawbone の製品は好きだけど、出荷時の検品の工程がどうなっているのかというのは甚だ疑問だなと想います。それは彼等の姿勢をいい加減な姿勢だ批難し疑うというよりもむしろ、本体のみでは機能しない製品であり 外部デバイスたる iPhone と同期・連携しながら初めてフルに機能する製品であるという難しさがあるなということについての疑問です。クラウドしかり、Bluetoothしかり、イヤホンジャックしかり。こういう製品の検品問題はなにかこう、ちゃんとしたスキームを用意してないとダメだなという類いの感想です。

結果交換できてよかった。
そんなわけで、結果交換が利き、なおかつ適正な交換品にたどり着くことができて本当によかったです。
今回の場合、品が適正であるか/ないか、気がつくことができたのは、実のところ家人も色違い/サイズ違いのUpを購入していた(これが今朝届いた)ことによる気づきのお陰様です。家人が自分の購入した品と、僕の購入した品とを手にとって触って、「あなたのUpはボタンの押し込みが甘いね」と口に出して指摘してくれなかったとしたら、もしかしたら僕は自分の Up が初期不良品である事に気がつかなかったかも知れない。或いは、自分が使い方を判っていない「せい」で製品がちゃんと機能しないだけなのかも知れないと、そういう風に判断した可能性は多分にあります。そうすると、商品を交換したかどうか判りませんし、交換するにせよ後何週間後だったかも判りません。
少しだけ難儀な思いをしましたし、現状では品薄が続いている状況だと耳にしていますから発売日に手にすることができなかった人には申し訳ない気もしますが、でも正しく動作する Up が手に入って非常に満足です。

ちなみに、本体カラーがライトグレーであれ、黒色であれ、十分に充電されている Up の点灯するべきライトの色は「緑色」です。「赤色」ではありません。それに正常なUpなら、ボタンの長押しが正しく反応して昼/夜のモード切替が難しくは決してありません。さらに昼/夜モード切り替えの時には Up 本体がブルルッと振動します。もしも手にした製品がそうなっていない方は、すぐに購入店に相談することをお勧めします。


【正規代理店品】 UP by Jawbone ライフログ リストバンド ミディアム オニキス ALP-UPM-OX